腋臭症とは
腋臭症は「ワキが悪臭を放つもので、腋毛部に密集するアポクリン汗腺の分泌亢進によるもの」とされています。
遺伝性があり、思春期から発症する場合が多いです。
日本人の約2割が腋臭症といわれています。
診断
診断は、以下の項目から総合的に判断します。
耳垢が湿っている
シャツが黄ばむ
家族歴がある
ガーゼテスト
ヨードテストなど
耳垢が湿ってる場合、96%が腋臭症であると言われています。
治療
治療は、一時的な治療と永久的な治療とに分かれます。
一時的な治療には保険適応の塗り薬やボツリヌストキシン注射があります。塗り薬は毎日、注射は6か月毎に続けます。
効果が永久的な治療には腋臭症手術やミラドライがあります。腋臭症手術は保険適応であるため費用負担が軽いというメリットがありますが、わきに傷がつく事と2週間ほどの安静と創管理が必要になります。術前の汗の量と臭いを10とすると術後は0か1程度まで改善します。
ミラドライは自費の治療になりますが、傷ができない事や翌日から日常生活に戻れることがメリットです。1回の治療で、術後の汗と臭いの程度は3程度まで改善します。2回行うとおよそ0~1まで低下します。
これらの治療の中から、ダウンタイム、料金、効果の持続などを検討して、ご希望の治療法を選択していただきます。
その他の汗のお悩み
臭いは少なくて汗が多い場合は多汗症と言います。
手の多汗症には塗り薬やボツリヌストキシン注射
頭や背中などの全身の多汗症には内服薬もあります。
当院ではすべての治療に対応しており、ご相談も多くいただいております。お悩みの方はお気軽にご相談ください。